takahiroの歴史ブログ

個人メモ用です、内容の確認はしていませんので鵜呑みにしないでください

この世の始まり

「この世の始まり」で、私は宇宙の始まりである「ビッグバン」を思い浮かべる。まあ、事は100億年以上前の話。科学的なようでいて、実際どうだったか誰もわからない。

そして、さらに「始まり」の前はどうだったのか?それ自体矛盾した疑問が、どうしても浮かんできてしまう。「空間のゆらぎがビッグバンを引き起こした」という回答があるのだが、「空間のゆらぎ」ってよく考えるとわけが分からない。私はここで考える事をやめる。

里中満智子さんの漫画古典文学「古事記」を読んでみた。古事記の冒頭は「この世の始まり」だ。この世は「油が漂うようなトロトロした固まり」があって、天と地も分かれていなかったという。

私はビッグバン前の「空間のゆらぎ」を思い起こした。

科学ではここで、ビッグバンが起こるのだが、古事記では、天となる高天原(たかのまはら)に、まず [天之御中主神(あめの みなかぬし のかみ)] が生まれた、とある。「神が生まれる」って「これがビッグバンなのでは?」と思ってしまった。爆発というイメージではないけれど。でも、ビッグバンに似たインパクトが[あめの みなかぬし] の登場にあるんじゃないか。

ビッグバンによって空間が生まれた。その空間の中のチリが集まり星となり惑星となっていく。[あめの みなかぬし]の後には、[高御産巣日神(たかみ むすび のかみ]が生まれ、[神産巣日神(かむ むすび のかみ)]が生まれる。[たかみ むすび]と[かむ むすび]は、この後、古事記に時折出てきて「世界」を形作っていく。

ビッグバンと[あめの みなかぬし]。科学と神話は、「始まり」において似ている。ように感じる。全然違うのかもしれないが、私のレベルでは、もうどちらもさほど変わらない。

*読みの間のスペースは筆者判断

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

メモ

・漫画での表現、生まれる、は古文風には(原文は漢文)「成りませる」となっている

・この世の始まりについては中国の「三五暦紀」「唯南子(ゆいなんし?)」から取り合わせたのではないか「古事記伝を読む 1-36」

天之御中主神古事記で一番最初に生まれる神なのだが、天之御中主神がビッグバンを(天地を創造した)とは書いてないので、そこは注意が必要。

・[あめのみなかぬし]、[たかみ むすび]、[かむ むすび]を合わせて造化三神(ぞうかさんしん)というそうだ。