takahiroの歴史ブログ

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里中満智子さんの漫画古典文学「古事記」を読んで

里中満智子さんの漫画古典文学「古事記」を読んでみた。

私は自身が受けた教育の影響と思うが「古事記は太平洋戦争に日本人を導いた天皇制に結びつく」悪いもので、作り話であり読む意味が無いと思っていた。

しかし、世界にはギリシアなど神話を大切にしている国がある。キリスト教などには創世記がある。古事記が強制されたのは戦前の一時期だけではないか。何故古事記は駄目なんだろう、って少しずつ思うようになった。

いったん先入観念を取り払って古事記を読んでみようと思ったものの、その古文漢文的なものが、とてもとっつきにくさがあってしばらく避けていた。

しかしあるとき本屋で漫画で読む「古事記」を見つけ、漫画なら読めるかもしれないと思い、里中満智子さんの「古事記」を買って読んでみた。

里中満智子さんの漫画は登場人物の描き方がよい。綺麗な女性、カッコ良い男性、不細工な人など時に笑ってしまうところもある。一話一話ごとに里中満智子さんの客観的な解説が入るところも共感が持ててよい。

読んでみて分かったのだが、古事記因幡の白兎や八岐大蛇、山幸彦と海幸彦など、日本の昔話として何度も読み親しんだ話が多く載っていることが分かった。ちゃんと昔話として受け継がれていたんだな、という思いと、散らばっていたそれらの話がようやく一つの物語となった。

里中満智子さんの「古事記」を読んで、または類書にも目を通して一つずつのエピソードを伝えていきたいと思った。そのためにひとまずこの場を借りてまとめていきたい。

 

古事記」の良さを知ることができた、里中満智子さんに感謝します。